抗がん剤での治療について

肝臓がんでは抗がん剤を投与する治療も行なわれていますが、メリットとデメリットがありますのでよく考えた上で選択した方がよさそうです。 肝臓がん治療のために抗がん剤を投与する場合、静脈に点滴する方法があります。この方法ですと、抗がん剤が肝臓のがん細胞に達した時点でだいぶ薄まってしまいます。

効果が少ないからといって抗がん剤の量を増やすと、今度はひどい副作用に悩まされることになります。髪の毛が抜け落ちてしまったり、抵抗力が落ちて衰弱してしまいます。

強い薬を投与すればそれだけがん細胞には作用しますが、健康な細胞まで影響を受けるために副作用がひどくなるのです。

しかしこれだけ副作用に耐えてもがんへの効果は高いとは言えず、抗がん剤を投与した場合としなかった場合の生存率にはそんなに差がないとの研究結果も出ています。

肝硬変がさらに悪化したり肝機能が低下することもありますので、最近では抗がん剤の全身投与は一般的な治療法ではありません。

それだけの苦痛に耐えることが、はたして患者にとっての人間らしい生活であるか問う必要があります。

QOL(quality of life)という言葉がありますが、患者の苦痛を少しでも取り除いてあげることは患者にとって必要なケアとなります。

そういった意味でも、どういった治療法を選択するかは医師任せにするのではなく、患者と家族を交えて十分検討する必要があります。

肝臓がんは様々な治療法がありますので、患者や家族が肝臓がんについて知識をつける必要があるとも言えます。